どうも、がみたかです!
この度自分の初めてのKindle本、『職業訓練からWebの仕事へ――現役講師が教える、学校選び・学び方・就職へのつなげ方』が、発売されました!

職業訓練校の講師として10期に渡って見てきたことを、学校選びから学び方、就職へのつなげ方まで一冊にしました。
Amazonのページに自分の本が並んでいるのは、今でも少し不思議な気分です^^
ところで、「本を書く」と聞くと、何もないところから何万字も書き始める姿を想像しませんか?
自分も、そのハードルが高く感じていました。
でも今回、最初にしたのは執筆ではありません。過去に書いた記事やメモの中から、本になりそうなテーマを探すことでした。
ここからは、そのメモがどうやって一冊になったのか、良かったところも手直しで苦労したところも、順番に書いてみます。出版の詳しい操作説明ではなく、初めて挑戦した人間の記録として読んでもらえたらうれしいです。
始まりは、ほかの人の挑戦を見て「自分もやってみたい」と思ったこと
きっかけは、SubstackでKindle出版に挑戦している人たちの姿でした。
サブスク出版部というグループに参加し、実際に動いている人の記事を読んでいたら、自分も試したくなったんですね。
ある方の記事を読み終わったころには、KDPの登録まで済ませていました。
KDPは、Kindle本を出すためのサービスです。
普段は別のところにしまっているマイナンバーカードまで机の上に出していて、自分でも「一体何が起きたんだ!?」と思いましたw(^_^;)
ただ、登録が終わっても、肝心の「何を書くか」は決まっていません。
これまで自分は、ブログの下書きや自己分析のメモ、チャットの履歴などをブログの執筆環境として、Obsidianにためていました。
https://note.com/embed/notes/nbff445f52cbc
Obsidianは、メモをファイルとして整理できるアプリです。
日々書いたものが増えている実感はありましたが、それを一冊の本につなげる発想は、最初から持っていたわけではありません。
そこで、そのフォルダをAIエージェントに見てもらい、「この中にKindleで出版できそうなネタはありますか?」と相談しました。ここが、今回の企画の出発点です。
七つか八つの候補から、最初の一冊を選ぶ
AIが挙げた候補は、七つか八つ。その中から最初に選んだのが、「職業訓練・未経験からの転職」というテーマでした。
自分は職業訓練校の講師をしています。訓練校の選び方、学んでいる間に何を意識するか、その経験をWebの仕事へどうつなげるか。
ここなら、自分が現場で見てきたことを材料にできると思ったんです。
リサーチした時は、「訓練生の目線で書かれた本はあっても、講師目線で書かれた本が皆無だった」ので、かなり不安になりましたが…(^_^;)
https://note.com/embed/notes/n1b30f3fb64ca
候補を見て「AIが選んだから、これに決定」としたわけではありません。
自分の経験を使って語れるかを考え、最初の一冊のテーマにしました。
今回は、まず出版までやってみることも大きな目標でしたからね。
テーマを決めたら、次は目次です。
「この内容なら、どんな章立てで、どれくらいの本になりそう?」と聞いてみました。そこで出てきた仮タイトルが、今の書名のもとになっています。
実際「仮タイトル」として出てきたのに、もうこれで行こうと思えるくらい、しっくり来たんので採用したんですよねw
各章に何を入れるかが見えてきたところで、AIに下書きを作ってもらいました。ここは一気に全文ではなく、一章ずつ。
長くなると、AIの精度が落ちてくることや、あとで確認して直すときに、その方が自分には扱いやすそうだったからです。
AIの下書きを見て、「もうこれでいいのでは」と思った
最初の下書きが出てきたときは、正直驚きました。思わず「もうポン出しでも良いんじゃない?」とつぶやいたほどです。(あくまで、自分が読んだときの感想です)
「GPT-6 Astra」さんやばいです。課金してて良かった^^
白紙から目次と本文を作るところを考えると、土台があるだけで気持ちはかなり軽くなります。これなら、自分にも出版まで進められるかもしれない。そう思えたのは大きかったですね。
一方で、少しだけ「AIがここまで書いたら、自分は何をやったことになるんだろう」という気持ちもよぎりました(^_^;)
でも、ためてきた記事やメモを選び、どのテーマを本にするか決め、問いを重ねて、その都度選択・判断してきたのは自分です。そして、出来上がった文章にゴーサインを出すのも自分。
AIに書いてもらえば、そのまま自分の本になる、というわけではありません。読み返すと、自分の言葉や体験をもっと入れたい箇所も見えてきました。
そこからは「書いてもらう」より「何を残し、どこを直すか決める」作業に移ります。これは、AIを使って執筆する時に一番大事な「人間の役目」だと思っています。
一章ずつ斬られて、残したい言葉を選んだ
編集で頼ったのは、AI編集者の「井原西鶴さん」です。「はじめに」から「おわりに」まで原稿を分けて渡し、読者の目線で見てもらいました。

自分からは、弱いところ、話のつじつまが合っていないところ、同じ話を繰り返しているところを重点的に見てほしいと伝えています。
AIに執筆してもらうと、わりと意味が重複したり、冗長な表現になってしまうところが多いので(^_^;)
返ってくる指摘は、なかなか手厳しい。
「そこも直すんかい」と思いながら、一章ごとに何度もやりとりしました。

全部で八つの原稿を見てもらったので、終わるころには少々瀕死です(^_^;)
でも、この作業で大事だったのは、指摘された箇所を機械的に直すことではありませんでした。
西鶴さんの見立てから「ここは自分の言葉として残したい!」と思ったところは、理由を添えて伝える。そうすると、残す方向で相談できました。
読みやすさのために直すところと、書き手として守りたいところ。
その境目を一つずつ考えるうちに、最初の下書きが少しずつ「自分の本」になっていった感覚があります。
編集が終わった章のやりとりは、あとで見返せるようにObsidianにもメモしました。今後、別の記事を書くときにも使えるかもしれません^
表紙は「それっぽい」だけでは決められなかった
本文の編集が終わったら、次は表紙です。気分を変えてAIに作ってもらいましたが、最初の案は、なんだかスカスカ。
雑な指示をした自分が悪いんですけどねw

別のAIでも試したものの、今度は雰囲気が違ったり、惜しいところで止まったり。画面にはちゃんと表紙らしいものが出ているのに、「この本の表紙か?」と聞かれると首をかしげてしまうんですよね。

最終的には、授業風景に寄せた構図に変え、タイトルの置き方も調整しました。それでも、講師の机など気になる箇所は残ります。一回で完成を引き当てるというより、出てきた案を見て、自分が何を直したいか言葉にしていく作業でした。

次は本文中の図解です。
最初から「ここに図を入れる」と決めていたわけではないので、原稿を見ながら、図があると伝わりやすそうな箇所をAIと探しました。

文章だけで伝わるところは、そのまま文章で。
少し整理して見せた方がよさそうなところにだけ、図解を置いていく。
表紙も図解も、見栄え以上に、読者が本の中を迷わず進めるかが気になりました。
電子書籍(EPUB)にして初めて見えた、読みづらさ
表紙と図解がそろっても、まだ終わりではありません。
章ごとの原稿を一冊のEPUBにまとめました。EPUBは、電子書籍でよく使うファイル形式です。
自分の場合は、原稿を章ごとのファイル(.md)に分けたまま作業していました。AIと相談し、読む順番を指定して一冊にまとめる形にしたので、一章だけ直したときにも、そこを反映して作り直せます。
つまり、EPUB化もAIエージェントがよしなにやってくれますw(Codexさんありがとう)
「ここまでやってくれるんだ」とありがたく思いながら、Kindle Previewerで表示を確認しました。これは、出版前に電子書籍の見た目を確かめるためのツールです。

すると、文章がぎゅっと詰まって見える箇所や、表がページをまたいでしまう箇所が出てきました。原稿のファイル上では読めていても、実際の本として表示すると印象が違うんです(^_^;)
改行を入れ直したり、表を画像にしたり。修正してEPUBを作り直し、また表示を見る。この往復を何度か繰り返しました。
「原稿を書き終えた」と「読者が読みやすい本になった」の間には、もう一仕事ある。 今回、自分が身をもって知ったことの一つです。
前に作ったツールが、読者特典になった
提出前には、もう一つ考えたことがあります。
「本を読んだあとに使えるものを付けられないか?」
ということです。
そこで思い出したのが、以前に別のnote企画で作った「Job Hunting Vitals」。
https://note.com/embed/notes/ne438c504bbab
就職活動の状況視覚化し、ボトルネックとなっている部分をAIで分析するためのツールです。(Gemini API使用)

進めていた企画自体は途中で止まっていたのですが、この本の読者には役立つかもしれないと考えました。本の内容に合わせて手を入れ、巻末にリンクとQRコードの案内を置きました。
購入後にメール等で受け渡しを考えましたが、読んだあと気になったときにすぐ開けるようにしたかったので、巻末から案内する形にしました。
記事やメモだけでなく、昔作ったものも、別の形で生きることがあるんですね。これも今回、うれしかった発見です^^
最終的に表紙とEPUBをKDPへ登録し、Amazonのページに自分の本が表示されました。初めてその画面を見たときは、やっぱり感慨深かったです。

……その直後に誤字を見つけて、秒で現実に戻りましたがw
まずは、手元にある「本の種」を探してみませんか
こうして振り返ると、今回の一冊は「AIに本を作ってもらった」だけではありませんでした。
人の挑戦に刺激を受け、ためていた材料からテーマを選び、下書きを読み、直したいところを決め、表示を確かめて、ようやく提出した一冊です。
自分にとって、最初の一歩は立派な目次を書くことではなく、すでに持っている材料を見返すことでした。
もし「本にできるネタなんてない」と思っているなら、今日は出版の準備まで進めなくて大丈夫です。
まずは、昔書いた記事、仕事で残したメモ、人からよく聞かれる話を、まず三つだけ並べてみませんか?
その中に「これなら、自分の体験を交えて話せるかも」と思うものがないか、探してみてください。
自分の場合は、職業訓練校で教えてきた経験と、書きためていたメモがそこでつながりました。
どんな一冊になったか気になる方は、著書『職業訓練からWebの仕事へ』のAmazonページものぞいてもらえるとうれしいです。9月26日発売予定で、現在予約受付中です。学校選びから学び方、就職へのつなげ方を、現役講師の目線でまとめています。
→ 『職業訓練からWebの仕事へ――現役講師が教える、学校選び・学び方・就職へのつなげ方』
それでは今回はこのへんで!
また次の記事でお会いしましょう^^












