職業訓練の授業では、訓練生が制作したWebサイトをアップロードするためのサーバーとして、無料で使えるレンタルサーバー「XFREE」を使っています。


ここでは、そんな「XFREE」を使う上での注意点についてお伝えできればと思います。
この記事の目次
「XFREE」の注意点
「XFREE」は無料で使えるがゆえに、制限が多数あります。
そのため、あくまでもサーバーやFTPツール、WordPress等の練習用として使い、ポートフォリオや個人のWebサイト(WordPress含む)を展開する場合は、有料のレンタルサーバーおよび、独自ドメインを取得して活動することを強くおすすめします。
(もちろん、ブログサポーターがみたかでは「Xserver」を一押ししています!)
注意点その1:3か月ごとに手動で更新が必要
「XFREE」は基本的に3か月ごとの契約となるため、使い続ける場合はその都度更新が必要になります。

管理パネルより赤枠のボタンで更新することができます。
更新を忘れると、アップロードしたサイトにアクセスできなくなったり、サーバー内のファイルが削除される場合があるので、長期間利用するときは注意してください。
注意点その2:サーバーの速度が遅い
XFREEは、元々Xサーバーで使われていたサーバーを再活用しています。(らしい)
そのため、性能が古いサーバーが使われていたり、高速化のための機能が実装されていない可能性があるため、ページの表示や更新(保存)する時に長い時間が掛かったり、回線の状況によっては接続が切れやすくなることがよくあります。


XFREEを使う場合は、それらを考慮して利用する必要があるので、注意する必要があります。
(その点、有料のXサーバーはXFREEと比べてかなりサクサク動きます)
注意点その3:SSL設定ができない
「XFREE」では、インターネットの通信を暗号化する「SSL」を使うことが出来ません。
これによる弊害がいくつかでてきます。
SSLの設定をしているサイトと比べてセキュリティが弱い
SSL設定ができていないと、通信データが暗号化されないのでブラウザ上部に「▲保護されていない通信」と表示されるため、訪問したユーザーに不信感を持たれる可能性が高くなります。

また、お問い合わせフォームなどを設置したサイトの場合、フォームの送信内容が暗号化されない(筒抜け)になるため、情報の漏えいにつながる可能性があります。
SEO的に不利になる?
検索エンジン大手のGoogleが2018年ごろから、WebサイトのSSL化を推奨しています。
現在(2022年)ではサイトのSSL化前提の評価基準から外れるため、SEO(検索エンジン最適化)に大きく不利になり、運営するサイトが検索エンジンからのアクセスを狙う場合、上位表示がかなり難しくなります。
注意点その4:サーバー・データベースの容量が少ない
「XFREE」では、HTMLサーバープランで1GB、WordPressプランで2GBのサーバー容量があります。
HTMLサイトの場合は動画を置かない限り1GBでも十分な容量ですが、WordPressの場合は構成されるファイルが膨大なため、コンテンツやプラグイン等が増えてくると2GBでは足りなくなってきます。

また、データベース(WordPressの設定内容や投稿記事などのデータが入るところ)の容量が100MBのため、訓練生向けサイトのコンテンツ量で20%消費していることから、このままコンテンツ量が増えてくると早い段階で100MBに達してしまうでしょう。

注意点その5:SVG形式の画像を読み込まない
アイコンやロゴによく使われるベクター画像の「SVG形式」ですが、XFREEでは基本的に読み込まない仕様となっており、このSVG形式を表示するには、拡張子「.svg」を許可する必要があります。

1.XFREEにログインし、HTMLサーバーの管理パネルにログインします。
2.管理パネルにある「MIME設定」をクリックします。

3.「MIME設定追加」のタブを開き、
MIMEタイプ:image/svg+xml
拡張子:.svg
をそれぞれ入力して「確定する」をクリックします。

4.この設定をすることでSVG形式の画像が表示されるようになります。


注意点その6:初期ドメインの信頼性
「XFREE」を含め、どのレンタルサーバーでも契約時に「初期ドメイン」というものが割り当てられます。
- http://ユーザーID.html.xdomain.jp/(HTMLサーバープラン)
- http://ユーザーID.wp.xdomain.jp/(WordPressプラン)
ドメインはよく「Web上の資産」と呼ばれることがありますが、この初期ドメインはあくまでも「XFREE」から借りているドメインのため、自分の資産にはなりません。
また、見る人が見れば(特にWeb業界の人)わかり、人によってはあまり良い印象を持たれない場合があります。


注意点その7:公式のWordPressテーマ以外は「カスタマイザー」が使えない
これはWordPressに限った話になりますが(実習ではWordPressの実習はありません)、WordPressは「テーマ」と呼ばれれるデザインテンプレートを使うことで、様々なデザインのサイトにできます。
このテーマにはWordPress「外観」からインストールできる公式テーマと、外部で作成されたものを直接インストールするテーマがあり、基本的にどちらもインストールすることは可能です。
また、「カスタマイザー」という機能を使って、サイトの一部(色や設定)を好きなように変更することができるのですが「XFREE」の場合、公式テーマ以外のテーマをインストールすると、この「カスタマイザー」が使えないということが確認されています。

WordPress公式テーマの場合

WordPress公式テーマではない場合

まとめ:「XFREE」はあくまでも「練習用サーバー」
これらのように、「XFREE」は無料で使えるので、Web制作の流れを勉強するには良いサーバーである反面、自分のサイトやポートフォリオを運営していくのに不利な制限や注意点が多くあります。
始めたばかりの人であればあまりピンとこないかもしれませんが、自分のサイトやポートフォリオは「ツール」であり「資産」でもあります。

しっかりとしたサーバーを選ぶなら、超高速サーバーでサポート&セキュリティがしっかりしている「Xサーバー」を激しくお勧めしています!
それでは、今回はこの辺で!
また次の記事でお会いしましょう^^
ブログ運営者のためのサポート保険!
ブログのトラブルや困ったことに時間を取られて
自分のやるべきことが出来ていない人のためサービスです!

無料メールマガジン
WordPressに関するお役立ち情報や、
『WordPressに詳しくなるメール講座』を配信しています!

知識・経験ゼロから、
Webクリエイターを目指すためのメール講座を配信しています!
